MEMORANDUM

◆ すっかり間が空いてしまったが、こんな記事を読んだら、少しメモしておきたくなった(とりあえず生きています)。

◇ 2014年2月1日、日本華字紙・中文導報(電子版)は、日本で暮らす華人主婦が、「スーパーで頭のおかしな日本人女性に怒鳴られた」という内容の記事を華人向けネット掲示板に投稿し、在日華人からの批判を浴びていると伝えた。
 この華人主婦は、病気の幼児を抱えてスーパーマーケットに行った。体調のせいか、子供がぐずり出したので、仕方なく袋詰めカウンターに座らせたところ、そばにいた日本人の中年女性にきつく注意された。華人主婦は頭に来て、この日本人女性に言いかえしたため、その場で口げんかに発展したという。
 帰宅後、腹立ちの収まらない華人主婦は、次の日に華人向けサイトの掲示板に「昨日、頭のおかしな女性に会った」と題したスレッドを投稿。日本人女性を非難する内容の記事を掲載した。だが、在日華人からはこの主婦を非難するコメントが殺到し、炎上状態に。その結果、華人主婦は自分の過ちに気づき、このように謝罪した。
 「みなさんが『袋詰めカウンターは、日本人にとって食卓と同じ』とご指摘下さったこと、私はまったく知りませんでした。以後、注意します。みなさんからの善意のご指摘、ご指導、ご批判に心から感謝します。コメントがこれほど殺到するとは思ってもみませんでした。袋詰めカウンターが地面ではないということは分かっていましたが、食卓と同じほど清潔にしているとは考えが及びませんでした。私の常識不足です。私の今回の投稿が他の在日華人への警鐘になるのであれば、この炎上が無駄ではなかったと思うことができるでしょう」。

www.recordchina.co.jp/a82731.html

◆ ひとつ、スーパーのレジを出たところにあるカウンターに決まった名前があると考えてみたこともなかったので、「袋詰めカウンター」というコトバが新鮮に思えた。サッカー台、作荷(さっか)台というコトバもあるらしいが、これはどちらかといえば業界用語だろう。

◆ もうひとつ、「袋詰めカウンターは、日本人にとって食卓と同じ」と考えにやや驚いた。言われてみると、そう(思っている人がある程度はいるの)かもしれない。そういうことで言えば、ワタシは、飲食店のテーブルの上にバッグなどの持ち物を置かれると不愉快になる。よく行くチェーン店のコーヒーショップで頻繁に目にするようになったので、最近気になるようになった。その店のカウンターテーブルには、テーブその下に荷物用の棚も備えてあるのだが、そんなことはお構いなしに、さも当然のようにテーブルの上に荷物を置く人が多い。コーヒーショップなので、食事のメニューはサンドイッチぐらいしかなく、特に不愉快に思う理由もなさそうなものだが、やはり不愉快だ。なぜだろう? 《発言小町》に< a href="http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2008/0705/192590.htm?o=0&p=0" target="_blank">「テーブルの上にバッグを置きますか?」というトピがあった。読んでみると、

◇ バッグの底にはトイレの便座の100倍の細菌が付いているという検査結果もありますよ

◆ みたいなレスもありはするが、実際に不潔であるかよりは感覚的に不快感を覚えるという人が多いようだ。こんなレスもあった。

◇ 私も知りませんでした。カウンターのはじに座った時に壁側にハンドバッグを置いてお店の人に注意されて初めて知りました(28歳)。恥ずかしかったけれど教えてもらってよかったと思います。バッグの底面が汚いとの考えですが、さて、図書館などでも机にかばんを置くこともマナー違反ですか? 食事をする場所だからダメなんですか? だったら椅子の上はいいのか? 今後悩みそうです。

◆ こうなると、よくわからなくなる。本を読むテーブルの上もキレイであってほしいような気がする。この場合のキレイは「清潔」よりも「整頓」という感じだろうか? 要するに、テーブルの上には、そこにあるべきものだけがあってほしいということなのだろう。ワタシはそのコーヒーショップでコーヒーを飲みながら、ノートパソコンをいじっているが、不快に思う人も多いだろうと思う。

◆ たとえば、29日のラウンドが、30日の模試が、3話と5話が、HIVが、あの身体が浮く感じが、アルバイトに行くのが、いつか死ぬ日が、イルカチャンが、エスカレーターが、おばけや幽霊などが、お母さんたちが、カバ先生のことが、カラスが、この本が、ゴルフのラウンドでのシャンクが、ジュリア・ロバーツの顔写真が、セミが、その瞬間が、その道のりが、それが、タバコの煙を体内に送り込む行為が、ダメな奴だと思われるのが、つわりや出産が、テレビドラマの「日本沈没」が、なにもかもが、ネット業界が、バイトが、ファラリスの雄牛が、プラグインのバージョンアップが、フラットなコーナーが、ベッドが、ヘルパー日が、ボウルが、ポケモンのバリヤードが、メリーが、ルーレットが、愛が、暗い所が、暗闇などが、下の歯を治療するのが、何もしていない時間が、夏本番が、家族やペットがいつか死んでしまうのが、介助することが、階段が、階段の上り下りが、外に出るのが、外出することが、韓国が、繋留流産の手術が、嫌われるのが、検査を受けるのが、高い所が、今後が、根管治療が、再発が、妻が、妻と話す事が、坂道が、仕事に穴をあけるのが、子宮がん検診が、子宮外妊娠を繰り返すことが、死ぬのが、歯の治療が、歯医者が、歯医者に行くのが、次回を見るのが、自分が、自分が無くなってしまうのが、失敗するのが、質問するのが、質問セミが、社長の視線が、車を運転するのが、若くなくなるのが、主人が、手術が、手術が、周りの国が、就活が、就職活動が、集団走行が、出産が、出社することが、純愛が、女性上司が、傷つくのが、小沢一郎が、職位が下がることが、触れられている手が、森山未來が、親が、親の老化と死が、人が、人を信じる事が、陣痛が、陣痛の痛みが、水が、生きる事が、赤ちゃんは居ないのに生理が来ない自分の体が、先生が、掃除機が、掃除機の音が、相手の存在が、息子の報復が、他の患者さんが、他人が、体重が増えるのが、大型アップデートが、大人が、旦那が、男性が、知識不足や誤解誤訳が、地震が、中国が平和を乱すのが、注射が、痛くなるのが、帝王切開が、碇君を失う事が、、転ぶのが、電車に乗る事が、糖尿病が、糖負荷検査に行くことが、働くのが、二億円事件のモンタージュ写真が、日本が、猫が、排便が、彼女の浮気が、飛行機が、付き合って3年以上になる彼が、夫の存在が、舞台が、風邪が、福岡が、報復テロが、防音壁が、僕自身が、本当は日本が、麻酔処置の痛みが、毎回の授業が、未来が、名古屋に行くのが、夜勤が、夜道が、予約録画が、雷が、雷の音が、裏切りが、離れることが、恋愛するのが、喘息発作が、嘔吐が、櫻子のことが、怖くて仕方ない人がいる。

◆ 《Yahoo!知恵袋》に、こんな質問。

◇ 田んぼで、おたまじゃくしなどとよく目にしたのですが、形はエビみたいで、胴体はちょっと緑色がかっていたように思います。胴体部分は、よく見るとブラシのようにたくさんの毛が連なっているようで、それをヒラヒラさせながら泳いでいたような記憶があります。この生き物は何ですか?
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11108468151

◆ 回答を読むと、この生き物は「ホウネンエビ」というのだそうで、初めて聞いたが、田んぼにごくふつうにいるらしい。このホウネンエビがどんな姿をしているのかと思って画像検索をすると、「ブラシのようなたくさんの毛」の部分が脚で、色は緑でないのもいるそうだが、ほとんど質問者の描写どおりだった。実物の写真を見るまでは、ぼやけているようにしか思えなかった質問文だが、実際には、要所を押さえた適確な文章であったわけで、ちょっと反省した。

◆ せっかくだから、ホウネンエビを見に行こうと思うのだが、いちばん近くの田んぼはどこだろう? いや、もう遅すぎるか?

  

◆ 《Yahoo!知恵袋》に、こんな質問。

◇ タコの胴体は脚ですか?
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1339041028

◆ この質問に、こんな回答。

◇ 頭のようなところが胴体で、胴体のようなところが顔です。

◆ この回答に、質問者が、こんな感想。

◇ 説明聞いて、ゴッチャになってなんかわからなくなってきました!

◆ まったく同感。なんだか禅問答みたい。

◆ 先日、引越の仕事に行った山際の一軒家に猫がいた。薄いキジトラの上品そうな猫だった。作業を始めたときには、食卓の下で不安そうにこっちを見ていたが、そのうちどこかに姿を消した。しばらくして、二階の子供部屋の整理をしているときに、なにげなく出窓の開ききっていないカーテンのうしろをのぞいてみると、そこに猫がいた。かくれんぼで見つかったみたいに困った顔をしていた。もうほかに隠れる場所を思いつかないのか、恐怖で足が動かないのか、じっとこちらを見つめていた。子どもは「猫をダンボールに入れよう」などと言っている。カーテンをはずすのは最後にすることにして、その場を離れた。数時間後、すべての搬出が終了したので、猫の写真でも撮らせてもらおう、と思い立った。しかし、肝心の猫がいない。どこにもいない。名前を読んでも返事がない。けっきょく、最後まで猫は見つからなかった。裏山に隠れてしまったのだろうか? いまでも?

◆ カーテンのうしろに隠れていた猫の表情が忘れられない。画像の猫にちょっと似ていた。そういえば、この猫も引越のときに、はずして立てかけてあったフスマの陰に心細そうに隠れていたのだった。

◆ 先に『役にたたない日々』という本からの引用をしたが、この佐野洋子というひとについては、さきほどまで名前以外ほとんどなにも知らなかった。で、谷川俊太郎の配偶者だった時期があるということを知って驚いた。ついでに言えば、さきほどまでは、なんとなく佐野量子(たんに名前が似ているというだけで)似の顔をイメージしていたのだったが、それはさておき、

〔nikkansports.com〕 日本サッカー協会は18日、女子の国際親善大会アルガルベ杯(3月6~13日、ポルトガル)に参加するなでしこジャパン23選手を発表した。昨年までの中心選手のMF澤穂希(34=INAC神戸)MF宮間あや(28=岡山湯郷)を外し、19歳のMF田中陽子(INAC神戸)、18歳のFW田中美南(日テレ)ら6人を初選出するフレッシュな陣容。佐々木則夫監督(54)は、今年9月の親善試合までは若手中心のメンバーで戦う意向を示した。〔中略〕 アルガルベ杯に向け、ロンドン五輪で平均年齢25・83歳だったなでしこジャパンが、23・04歳と大幅に若返った。
www.nikkansports.com/soccer/japan/news/p-sc-tp2-20130219-1087140.html

◆ 洋子ではなく、19歳の陽子さんである。画像は所属チームの《INAC神戸レオネッサ》のページから拝借。趣味は読書だそうだ。ヨーコのハナシになると、思い出にひたる時間も必要になる(かもしれない)ので、これはまたべつな機会に考えることにして、「役にたたない数々」のハナシにしよう。

〔FNNニュース〕 3月に行われる女子サッカーの国際大会、アルガルベカップに向け、なでしこジャパンが合宿をスタートさせた。澤穂希選手(34)や宮間あや選手(28)をあえて外し、10代の選手など、若手を多く起用。フレッシュな「新生なでしこジャパン」が誕生した。その平均年齢は、ロンドンオリンピックでおよそ26歳だったのに対し、今回のメンバーは23歳と、3歳近く若返った。中でも注目は、19歳の田中陽子選手。
www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00241164.html

◆ これは同じ題材を扱った違う記事。ワタシには、日刊スポーツ(上)の「ロンドン五輪で平均年齢25・83歳だったなでしこジャパンが、23・04歳と大幅に若返った」という表現にちょっとびっくりしてしまった。下のFNNニュースでは、「その平均年齢は、ロンドンオリンピックでおよそ26歳だったのに対し、今回のメンバーは23歳と、3歳近く若返った」という表現。ワタシには、これがふつうの書き方に思える。「25.83歳」と「23.04歳」の小数点以下2桁の数字は、かなり異様ではないかと思ったのだ。小数点以下2桁の数字などというのは、100メートル走のタイムならいざしらず、年齢には不必要ではないだろうか? 思わず、ワタシははたしていま何歳なのだろう、と考えてしまった。5月20日で49歳になるので(なるのか?)、いまは――ちょっと電卓で計算してみるが――48.78歳ということになるのだろうか? 「25.83歳」と「23.04歳」は平均だから、問題ないのでは? と思うひともいるだろうが、この平均はそもそも、ワタシが今したように、誕生日に基いて計算されたものなのだろうか? それとも、たんに「34歳+28歳+19歳+…」とふつうに使う年齢を足して人数で割っただけのものなのだろうか? 後者だとすると、この平均値の小数点以下2桁の数字には、見た目ほどの正確さはないということになる。あるいは、ワタシの「48.78歳」を「48.7835616438歳」と書けば、それだけ正確さが増したということになるだろうか? そこまでの細かさに対応するには、誕生日だけでは到底足りず、さらに誕生時、誕生分、誕生秒までのデータがあったとしても、まだ足りないということになるだろう。生まれてまる1日の赤ちゃんは、約0.00273976歳ということになる。ロンドンオリンピックの開会式の日に生まれた赤ちゃんは、16日後の閉会式には、約0.04385616歳になっているだろう。なでしこジャパンのメンバーも、オリンピックの期間中に、同じだけ「年を取る」わけで、「ロンドン五輪で平均年齢25.83歳だった」などという記述は、これが開会式の時点での数字だとすれば、閉会式の時点では、はやくも約25.87歳に書き換えなければいけないことになる。こんな数字に意味はないだろう。

◆ というようなことを考えていたら、もう十年以上も前に、質問サイトの《教えて goo!》で、「人間が1.36人って変ですか?」という質問をしたことがあったのを思い出した。もう十年以上も前に、と書いたが、この質問の投稿時間は、「2002年4月17日の午前0時21分」で、これも計算すれば、もう10.8767年前に、と書くこともできるだろう。書くこともできるが、なんの役にも立たないだろう。10年10ヶ月前なら、ちょっとはましか?

◆ せっかくだから、十年前の質問をいま読み返してみたが、なんの進歩もない、というか、十年前よりだいぶ堕落した気がしないでもない。とくに数字には弱くなった。2桁以上の数字をずっと憶えている自信はない。いまも電卓の数字を引き写すのに2つずつ憶えて書いた。