MEMORANDUM

  ヘアピンカーブ

◆ (いまでも)ヘアピンカーブを走るといつも、ヘアピンの形が思い浮かぶ。そして、このカーブはどれくらいヘアピンに似ているだろうかという期待にわくわくする。基本的には、ヘアピンカーブはヘアピンの形に似ている(and vice versa)。でも、その似方には程度の差があって、ちょっとしか似ていないものからそっくりなものまで、それこそピンからキリまで。ヘアピンカーブと書いてあるのにヘアピンにまったく似ていないカーブにはがっかりさせられる。逆に、ヘアピンそっくりなヘアピンカーブを見るといつも、「ほんとにへアピンにそっくりだなあ」と変な感動をしてしまう。もちろん、ヘアピンに似ているからヘアピンカーブと呼ばれるわけだが、「こんなに似てていいの?」と心配になったり。

◆ こどものころ、ヘアピンカーブということばをヘアピンということばより早く覚えた。男の子にさしあたってヘアピンの必要はなかったから、それほど不思議なことでもないと思う。いつだか忘れたが、あるとき、ヘアピンカーブを通りながら、ふと「ヘアピンみたいだな」という考えがどこからかやってきて、それから、「そうか、ヘアピンカーブとはヘアピンに似ているカーブのことなんだな」ということに初めて気がつき、とても感動した。そのことはよく憶えている。

◆ ヘアピンカーブを走るといつも、あのひとのヘアピンを思い出す。と、ホントはこんな書き出しでこの文章を始められるとよかったんだけど、あいにくワタシにはヘアピンにまつわるエピソードはひとつもない。ワタシがヘアピンということばで思い浮かべることができるのは、その極端に細長いU字形をした形体のみで、用途やら価格やらデザインやらその他もろもろの実生活にもとづくイメージのいっさいがが欠けている。そのことを返す返すも残念に思う。

◆ オンライン辞書でヘアピンカーブを引くと、

ヘアピンカーブ 〔和 hairpin+curve〕 鋭く折れ曲がっている道路のカーブ。長U字形のヘアピンに形が似ているのでいう。
三省堂 『大辞林』

◆ ここで、「和」 とあるのがちょっと気になった。この辞書によると、ヘアピンカーブは和製英語であるらしい。疑問に思って調べてみると、“hairpin curve” は英語圏でふつうに使われているようだ。“hairpin corner” “hairpin turn”、あるいは “hairpin bend” ともいうらしい。

◇ A nearly 180-degree turn in a road, trail, or ramp is called a hairpin turn (also hairpin bend or, if in a trail, a switchback). It is named for its geometric resemblance to a type of hair pin known as a bobby pin.
en.wikipedia.org/wiki/Hairpin_turn

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