MEMORANDUM

  イカはいっぱい

◇ サケやニシンにくらべたら、イカは発生学的に「下等」といえるかもしれない。「海のウジムシ」などという綽名(あだな)もある。奇妙なことに、それを扱う人間も下等だと見るような偏見があった。網走あたりでは、サケ・マス成金とイカのシオカラ成金とでは見られる目がちがった。サケ・マスの方は「たいしたもんだ」。イカの方は「なんだ、シオカラか」――
本多勝一 『きたぐにの動物たち』(朝日文庫,p.258)

◆ 漁業にかぎらず、農業でも、ほかの職業でも、このような「奇妙なこと」はあるのだろう。引越の仕事でも、似たようなことがあって、たとえばマンションの管理人などは、そのマンションが高級であればあるほど、管理人も引越屋にたいして尊大で横柄な態度を示す傾向があるように思える。自分が住んでるわけでもないのに。いや、イカのはなしだった。

◆ 網走はいざしらず、函館はイカの天国だ。街中にイカがあふれている。イカがいっぱい。そういえば、イカは1杯(いっぱい)2杯(にはい)と数えるのだったっけ。

◆ さいごのは「イカール星人」。だめだこりゃ。

関連記事:

このページの URL : 
Trackback URL : 

POST A COMMENT




ログイン情報を記憶しますか?

(スタイル用のHTMLタグが使えます)